ブルーノート再考第2弾は、ソニー・クラークの「 クール・ストラッティン 」です。
このジャケットは多くの方に周知されてるのでは。
当時としては斬新な女性の脚のみのアップ。
「人が気取って歩いているような」という意味のタイトル名が背景のようで。
文字の形、配列、色使い、そして写真との秀逸な総合的バランス。
うむむ・・・やはりブルーノートはジャケットから楽しまなくては。
さすがに50年以上前ゆえに、脚の長さに時代の移ろいを感じますな(^^)
当時は大人気アルバム、ジャズ喫茶では頻繁にリクエストがあったそうです。
ソニー・クラークは黒人ピアニストで強いブルース魂を持ちながらも、極めてスムーズで肩肘張らないプレイヤー。
いわゆる、黒っぽいノリを制御したプレイが日本人に受けたのでしょうか?
そしてバックプレイヤー達も出来の良い渾身のプレイ。
名盤の誉れありですが、本国アメリカでのセールスが不発とは皮肉。
それは、ブルーノート創始者アルフレッド・ライオンが彼の収録を貯めて、
売り出そうとする前に、麻薬に溺れ31歳にて急死した為。
他にもこのレーベルにはアルバムが存在しておりますが、なんとも哀愁が漂いますな。
それにしても、バランスの良いアルバムです。
クール・ストラッティン
ソニー・クラーク T0CJ-9002